泣く子も黙る東大文科2類。緻密な勉強計画には目を見張る。
学力に勉強時間の長さは必須ですが、効率の悪い勉強、集中できない時の勉強は極力しないべきです。
○ちあき
○女子学院高校(現役)
○センター点数
合計 839/900
英語筆記 198
リスニング 48
世界史 100
地理 90
国語 176
1A 93
2B 91
地学基礎 46
化学基礎 46
○合格校
東京大学 文科2類(進学)
早稲田大学 政治経済学部 国際政治経済学科(センター利用)
○部活
美術部。絵を描くのが好きになり、部活は結構うちこんでやってました。幅広く、油絵や人体スケッチから学年の廊下をある日突然装飾したりしてました。
○高校の成績
高校の評定は大体、8/10ぐらいとってました。中学は遊んでたのでもっと低かったです笑。補習いったりしてた。中3からちゃんとやって、240人中いつも40位ぐらいでした。学校の成績は気にしなくても受験は受かると思いますが、逆に言えばちゃんとやってる人は受かる人が多いです。勉強への姿勢を維持できるので試験前だけでも教科を絞らず本気でやるとよいと思います。あと教養が多少つく!(結構大事)
○模試の成績
()は偏差値。四捨五入してます
・河合東大オープン1回
英84(71)数51(69)国66(57)世27(56)地40(69)計268(71) 判定A
・駿台東大実戦1回
英80(67)数24(49)国79(70)世19(53)地18(50)
計220(63) 判定A
・河合東大オープン2回
英80(67)数35(51)国60(61)世30(56)地35(63)
計240(63) 判定A
・駿台実戦2回
英82(61)数38(59)国60(60)世39(71)地26(65)
計245 判定A
打ち込みに挫折したので他は写真です…
(*一番下に写真を掲載しています)
○私の受験全体の総括
以下大体上から目線です、許して!
勝因としては、両親・祖父母が勉強関連のお金を全て出資してくれたこと(受験料等全て含み200万ぐらい)、集中できる時に妥協せずやったことだと思います。私は正直地頭は特段良くないですし、要領は悪い方です。しかし2年くらい受験勉強して、正直高3の秋ぐらいにはこのままいけば受かるかな〜と楽観してました。これは前述2つの理由からだと感じてます。
①まずお金
(気にしないでいられるなら)気にせず参考書を買い、授業をとるべきです。ケチって浪人し、より学費がかかる方がまずい。参考書は際限ないのでやれる分だけ買うのは大事かも。授業は逆にたくさん出たほうがいいと思います。授業は一回しかないので、そこで自分の最大の集中力を常に維持する気持ちで受けてました。これをやると自習なんかより格段に効率がよかったです。あと極力授業を休まないこと!後々面倒くさいので
②集中できる時に妥協せず取り組む
学力に勉強時間の長さは必須ですが、効率の悪い勉強、集中できない時の勉強は極力しないべきです。私はセンター後、家がどたばたしたり体調最悪やらで一年で一番勉強してなかったです。(誇張ではない)それでも一応合格もらえたので、時間より質が重要だなと思いました。妥協しない、というのは具体的に、集中を維持すること(休憩は必要)、自分の勉強法が最適か模索することの2つです。後者については一例ですが、数学のテスト・過去問や模試のあと、学問面以外での、自分のミス・時間配分等の改善点について逐一ノートにかいてました。これは本当にオススメ!極力全てを客観的に分析する姿勢を持つと、周りと差をつけられます(笑)
○ゆげ塾の活用法
〜予習が必須!・メタレベルで大きく学習すべし〜
「自分に妥協しない勉強」の楽しさを再発見させてくれた塾。受験勉強に本気になったのもゆげ塾にしばらく通ってからでした
・高1の途中から高2春にかけて通いました。他の東大受験生よりは世界史にかける時間が長かったと思います。でもおかげで社会科が得点源になったので(地理は世界史の知識で結構解ける)損はしてない。他塾の友達は、時間が限られる高3の夏秋で世界史に苦戦してた。早めにやっとくと楽。
・ゆげ塾は世界史の知識を多少強引にでも繋げてくれます。ゆげ先生は事実か怪しいことを授業で教えて叩かれがち(笑)ですが、これは、知識をいかに私達の頭にインプットさせるかという先生の授業技術です。なぜ先生がそう教えるのか、それで私に何を印象付けたいのか、それを事実と捉えずとも、メタレベルで考えるようにしてました。あとは、そのセクションの結論は何か(=現代への影響は?)等々。メタ学習がしやすい授業です。おすすめ。
授業全体は世界史の大きな流れの大枠を色んな枠の形で構築してくイメージ。つまり、多角的に知識の色んな繋げ方を提示してくれます。これは長めの論述に必須です!東大はこればっかりでした。逆に言えば、知識が入ってないと塾の特性が最大限に活かされません(!!)時間の制限はあるので完璧ではなかったですが、私は予習にかなり時間をかけてました。一回の授業あたりに4時間くらい??先生の一言一句を聞き逃さないように授業をうけてました。予習に本気をださねばならぬという事実に気づくまでに2ヶ月かかって絶望しました
・社会科はインプット:アウトプットが目安4:6がいいです。インプットだけは明らかに効率が悪い。テキスト付属の問題集やタームバトルの予習は、アウトプットがたくさんできてよかったです。地理も論述問題をとにかくたくさん見ました。
・復習はあんましなかったです。夏から秋に2回、センター前に一回テキストをざっと見てました。
○他塾・他教科
変なサブタイトルは私の中での各教科のテーマです
①英語 〜従属せよ〜
・平岡塾
英語はどこでもいいと思いますが塾や授業、先生や宿題への従属が大事です(笑)誠実にやるべきことをこなす、に尽きます。英語に学問面で自分の工夫の余地なんてほぼない!やった分だけできるようになる教科です。
平岡には高1から最後まで通いました。たくさん宿題出してくれる塾なので、従属さえすれば超のびます。これやる意味ある??とか考えると成長がとまります。高3はSS月のクラス(大瀧先生)にいて、宿題の量が半端なかったですが、やっぱり高3の英語の伸びがなければ合格はただの夢でした。
以下全部メプロです。高3からはいりました
②数学 〜有害を無害化する〜
苦手教科。高1・2の時点で一番苦労しました。有害科目。その2年で青チャートをやりまくって問題形式を無理矢理暗記しました。(高3の夏までに7週した)高3ではいったメプロの坂本先生はこの方法を馬鹿にし続けましたけど(笑)
しかし私が編みだした数学の無害化の術は
❶形式の暗記
❷授業でその方法を使う理由を学ぶ=題意を構造的に把握する
です。数学が得意な人は知りません。
国立は数学で挫折する人が多いですが、他教科で点がとれれば、皆ができる問題さえ取ればよいのです。そしてそういう問題は大体形式問題です!有害を無害化、だけでよいのです。私はメプロの毎週のテストで平均あたりをふわふわできるようになりました。
伝えたいのは、数学が苦手でも、努力で攻略可能ということです。❷についてはメプロの坂本先生がスペシャリストでした。これ以上の恩師はいない。何らかの授業がうまい先生に就くことを強く勧めます。あとは一冊の問題集をやり込みましょう…絶対できるようになるから、!諦めないで!(泣)
難易度として
青チャート<=大学への数学<プラチカ
どれも良書でしたが、チャートと大学はどちらか一冊だけやり込めばよいです。二種類もいらなかった
あと間違えた問題を一般化して(抽象化)まとめノートにまとめるとよいです。私は結構具体的にかいてましたが、解の配置のそれぞれのパターンとか、逆像法(領域)と軌跡の違いとか、混乱しやすかったのでそれらをまとめたりしてました。絶対やるべき。
③国語
・現文 〜文脈への誠実さ〜
微妙に有害科目でした。あんま言うことないです。ただ、三浦先生は本当にオススメ。あんなすごい国語の先生を見たことがないです。半分、人類・社会学者。
文章をとにかく集中して読み、誠実に文脈を追う訓練を何回もする。東大の化物じみた文章でも平均ぐらいはとれるようになります。とにかく自分の想像で読まないこと。私はこれに結構苦労しました。授業とその復習だけこなして、あとは何もやってませんでした
・古漢 〜問題演習が重要〜
知識を覚える、問題演習をつむ、解答の要求に正確に答える、以上です!
④地理 〜意外と形式問題〜
メプロの論述を世界史とあわせて取ってました。知識面は自勉。何か一冊を2周ぐらいよんで、夏休みに一回地形の名称(〇〇炭田とか)をつめこむとよいです。
(参考書は、山岡を2周、村瀬を教科書がわりにしてました)
あとは論述を平行してやりまくりましょう。これだけです!
論述は形式問題と、その場で考える問題の二種類にわかれます。
形式問題をどこまで落とさず取れるかが重要。これは良い解答(赤本とか?メプロは論述の粂先生ので満点取れる)を見つけて丸暗記です。何回か同じ系統の問題に触れると自然と覚えます。
後者の問題の攻略法は模試や過去問を解きつつ分析をしまくることです。↓
前提知識はあったか?→それに気づき記述できたか?(=題意は把握できたか)→記述の仕方は正しいか?(=漏れはないか)
あとはセンター演習(一次対策)で資料の順位や地形を覚えられます
⑤世界史(メプロ 粂先生の論述講座)
〜受講価値は保証します・信じて睡魔に勝て〜
先生が自由すぎて評判がイマイチ笑。あと大学レベルの話をされるので純粋に難しいです。寝てる人が多い笑。私はゆげ塾をカリ完した上で理解できるぐらいだった。客観的に、学校の授業の理解度だけではついていくのが難しい話が多い。
それでも、受ける価値は保証します。理由としては、
◎テキストが良い。流れをだいたい暗記すべし
基本的には地理とおんなじ。
というのも、先生は東大教授コミュニティの一人なので、論述解答の正確さについて折り紙付きです。解答発表をしない大学を受験するときこれが非常にありがたい。↓
・抽象的な大論述で、複数の解答を見比べ迷わなくてすむ
・とにかく扱う量が多い。(論述は、1回でも似た論述に触れるとやりやすさが段違い)
とりあえずテキストを真面目に取り組むと良いことがいっぱいです。
授業が微妙と感じる意見が多いし、正直それには賛成します。が、この場合授業と講座全体の価値は別物として割り切ったのが正解でした。結局私の社会科の成績は伸びました。もちろん、どうしても割り切れず、モチベーションが下がるくらいなら、受講をやめるべきです。講義が微妙な講座に当たった時の参考にしてください。
文章作成能力は、解答の上手い言い回しをちょっと覚えとくと、きちんと伸びます。心配しなくて大丈夫!
以上です。
ありがたく第一志望合格しましたが解いてる感触は落ちたな、でした。なんで受かったのかは誰にもわからないです
現文の三浦先生いわく、
「大学受験は近代合理主義の総合算」
客観的な視点で分析と反映をし続け、自分をアップデートさせつづける感覚だと解釈してます。偉そうに長々書きましたが、結局基本的なことしかいってません。基本に真摯な姿勢が大事です多分。
辛いこと、想定外のこと、いろいろありますが、最後の一瞬後悔しないように、万事を尽くして天命を待つべし、です!
でもなによりも、勉学の楽しさを発見できますように。
12期の皆が温かくて本当に感謝してます。だいすき!
恩師ゆげ先生の健康と、ゆげ塾の繁栄を祈ってます。
以下、模試の結果の写真です。
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