明るくて優しくて賢いゆげ塾生に出会えて淡泊だった受験勉強が鮮やかなものとなりました。
◯氏名
本棚
◯高校名
普連土学園高校
〇現役
〇共通テスト
英語R67L92
国語171(評論36小説47古文38漢文50)
世界史94
リーディングで大失敗しました。自己採しながらふんぞり返りました。まぁこの時は雷が鳴っていたのでね。(雷トラウマ)
この点数でマーチの共テ利用はかなり取れました。そのおかげで私大までの約一か月は精神的にかなり楽でした。確かに共テは失敗すると相当メンタルにくるしお金も無駄になるけど出しておいて正解でした。
〇合格校
早稲田大学 法学部(進学)
早稲田大学 文化構想学部
早稲田大学 商学部
早稲田大学 教育学部 複合文化学科
早稲田大学 人間科学部 人間情報学科
上智大学 文学部 史学科(共テ利用・共テ併用)
明治大学 政治経済学部 政治学科
明治大学 文学部 史学地理学科 西洋史専攻(共テ利用)
立教大学 法学部 政治学科(共テ利用・一般)
法政大学 法学部 国際政治学科(T日程・英検利用)
法政大学 社会学部 メディア社会学科(共テ利用)
青山学院大学 法学部 法学科(共テ利用)
学習院大学 文学部 史学科(共テ利用)
成蹊大学 法学部 政治学科(共テ利用・一般)
防衛大学 人文・社会学科専攻(一次のみ)
〇不合格校
早稲田大学 文学部
早稲田大学 社会科学部
上智大学 法学部 国際関係法学科(共テ併用)(補欠)
〇志望校に関して
御覧のとおり早稲田ばかりを受けました。もともと社学志望でしたが12月に第一志望を法学部に変更しました。理由は長くなるので個別に聞いてください。
そのため法学部の対策が完璧だったとは言えません。ですが、あれだけ対策した社学には落ちたのに法には受かりました。つまり何があるかわからないので最後まであきらめないでください。
〇資格
英検準一級
英検の準一級は心から取得することをお勧めします。共テのリーディングでずっこけても上智は英検を出せばみなし得点になるのでカバーできます。また高2のうちや高3の初期に取得しておくと余裕ができますし、準一級の勉強が受験勉強の基礎になると考えます。(私はここで英作文の書き方を学んだお陰で早稲法に志望校を変更した際も難なく対応できました)
〇部活
・吹奏楽部
クラリネットを吹いていました。一般の吹奏楽部に比べてかなりゆるゆるの部活だったため高2の秋には引退しました。
・聖歌隊
これは部活というか有志みたいなものです。でも高3の12月まで発表とか色々あったのでそこそこ忙しかったです。
〇委員会
中高6年間で美化、ボランティア、選管、宗教、図書など色々やりました。委員会にこだわりはなく毎年余ったのをやっていました。
〇高校での成績
評定4.9/5
めちゃくちゃ高く見えますが私の学校は評定平均高めに出るので多分そんなにすごくないです。副教科もそれなりに勉強すれば難なく取れると思います。中学生の頃は無勉強でとにかく遊びまくっていたので勉強習慣をつけるために高校から真面目にテスト勉強を始めました。
〇模試の成績(英‐国‐世)
河合共通テスト模試
第1回62.1‐51.5‐61.1
第2回63.3‐64.7‐63.3
第3回54.0‐67.6‐66.2
河合全統記述模試
第1回60.9‐58.8‐59.9
第2回64.3‐63.3‐62.8
第3回74.4‐60.6‐74.6
単純に悪いです。なぜか最後の模試だけ急激に飛躍しましたが、他はE判定の常連さんでした。でこぼこ成績なのであまり参考にしないでください。
〇勝因
・3教科のバランス
私は早々に慶應を受験校から外し早稲田専願に決めました。理由は古文漢文が不得意でなかったこと、英語の配点が異常な慶應に対応できるほどの英語力がなかったこと、小論文に苦手意識があったことなどです。小論文に関しては逃げるべきではなかったと思いますが自分の長所を最大限活かせる選択をしてよかったです。ご存じの方も多いと思いますが早稲田は3科目の配点が割と均等です。国語や世界史が英語と同等に評価されるというのは私にとって非常に魅力的でした。
確かに英語を得意にできれば早慶への合格率は格段に上がります。実際に私も文構は英語で受かったと思います。しかし早稲田は3科目のバランスが良ければ捨てたもんじゃありません。
・緊張しないタイプだった
結局本番の精神力が受験の勝敗を決すると思います。早稲田は倍率が10倍近くあるので横の列の人を全員倒すくらいの気持ちでいてください。みんな必死になって参考書や単語帳を読んでいますが結局頭に入ってこないので休み時間は過去問を見て時間配分や解き方を見直すといいです。そして試験中は細かいことは考えず、ひたすらタスクをこなしていく感覚で一つ一つ攻略していきました。これにより本番は緊張するどころかフルパワーを出せた気がします。
・早稲田を併願しまくったこと
合計で7学部受けました。とにかく早稲田に行きたかったので可能性を広げるためにほとんどの学部を受けました。確かに学部によって大問の数、形式はかなり異なりますがそうはいっても早稲田です。国語とか法学部でも文学部でも文構でも作っている人は同じです。受けなくても過去問は他の学部も一通り解いておくべきです。私は早稲田だけで45年分やりました。7学部受けたので必然的に過去問をやるはめになったのですがこれが功を奏したのかもしれません。世界史も英語も受験しながら「なんかこれ法にも出たな」とか思いました。
左:サイトウ戦国時代(仮名、外大)右:本棚(仮名、早稲田法)
〇敗因
・自律心の無さ
文構の結果を知ってから受けた商と社学は全く集中できませんでした。大学側の不労所得が許せなかったので意地で受けに行きましたが、すでに早稲田に行くという目標は達成されてしまったので正直浮かれていました。今考えると本当によくなかったです。私のような弱い人間は第一志望の合否を最後まで見るべきではありませんでした。
・長期計画の不足
今日は必ずこの参考書をやる、何年度の過去問を解くという短期目標はその都度決められたのですが、長期で10月までに偏差値を70にするなど計画を立てるのが下手くそでした。ただその日にやることだけを決めて闇雲に取り組んでいました。そのため勉強時間を確保してもそれが身になっていると感じられませんでした。長期目標を可視化し目標意識を高めるべきでした。私は近い将来のことしか考えられない人間なのでこれは今後の課題でもあります。
・注意力の無さ
過去問演習の時点から誤文を選択する問題、2つ選択する問題などを見落とし失点することが多くありました。またマークミス、早稲法の論述の下線部忘れなど多々やらかしていたので直前期は解き方を見直し(問題文を記号化)ひたすら凡ミスを起こさない練習をしていました。
〇ゆげ塾の活用法
高2の12月頃に入塾しました。入塾当初、周りのレベルが高すぎて全員年上に見えていました。しかしずっと年上だと思っていた子が同い年だと気づいたとき衝撃で、こういう人たちに勝たないと早慶に行けないんだと実感し必死に勉強し始めました。ゆげ塾のよさはこういうところにあると思います。周りにすごい人がいると自分の未熟さが露呈するし、現状に満足できなくなります。
〈通常授業〉
ゆげ先生の授業は本当に明快です。最初はついていくのに苦労すると思いますがしっかり予習していけば大丈夫です。ついていけないのはタームのインプット不足、ゆげ先生の早口になれていない、そんなところでしょうか。ゆげ先生の早口への対策はたくさんYouTubeを見てなんなら1.5倍速くらいにしてラジオみたいに聞いていてください。通常のゆげ先生の授業なんてチョロくなります。あとテキストが本当にすごいです。読んでいるだけで頭に入ってくるし一問一答や過去問も付属しているので予習も復習もテキスト一つでできちゃいます。あとは語呂を覚えて資料集を見てゆげ先生の授業を受ければ相当力になります。
ゆげ塾では通常授業の他に大抵日曜日にzoom上で行う演習授業があります。ここでは過去問を事前に解き、演習の時間にゆげ先生がどんどんあてて生徒が答えていくという形式をとります。通常授業より発言する回数が多いこと、得点率が一斉メールで送信されること、生半可な知識を詰められると対応できなくなり恥ずかしくなることなど、かなりハードルが高いです。しかし得られるものは多く、思考力、資料問題に強くなります。またみんなで発言しあうので印象に残りやすく勉強もはかどります。ですがそのハードルの高さもあってか参加者は少ないです。せっかくいい授業なのにもったいない気もします。ぜひ17期以下には演習をフルに活用していただきたいです。
〇他塾の活用法
・英語
学び舎東京という個別指導の塾に通っていました。一回約2時間という長い授業ではありますが、受けていると割とあっという間です。浅間先生が早稲田卒なので早稲田の英語で困ったらこの先生に頼るといいです。夏前は東洋にしか受からないとかボロボロに言われましたがなんとか合格しました。ありがとうございました。
・現代文
同じく学び舎東京の橋本先生に教えていただきました。丁寧に過去問を読み込み、私のどうでもいいような疑問にも親身になって答えてくださいました。短い期間でしたがありがとうございました。
・古典
鶏鳴学園に夏期講習、冬期講習のみ通いました。松永先生には大変お世話になりました。夏期講習を受けたあとの模試で漢文が満点取れたり古典でミラクル起こしてて本当にびっくりしました。古典で悩んでいる人がいたら松永先生の授業を受講することをおすすめします。
〇学校の活用
直前期は学校に行くべきか悩む人も多いと思います。でも私は12月くらいまではしっかり学校に行くべきだと思います。生活リズムの指標にもなるし何よりメリハリのついた生活を送れます。学校で友達と話して気分転換してください。家に帰ったり塾に行ってからガッツリ勉強すればいいです。逆に学校の休み時間に頑張ろうとしても気が散るだけです。
私の学校の友達は推薦が多かったですがみんな最後まで私の受験を応援してくれました。本当にいい友達に出会えました。
〇お勧めの参考書・問題集
・パス単準一級
英検を受ける際はまずこれに手をつけると思いますが、これは受験を通して使えるものなのであるといいです。しかし改訂されて簡単になった疑惑があるので4訂版を手に入れられるならそっちがいいです。
・でた単
スマホの英単語アプリです。ゲームみたいな感覚で覚えられるので私はすごく好きでした。無機質な紙に向き合うよりは携帯でやったほうが私は覚えられました。
・PINNACLE
去年の10月くらいに出た英単語帳です。早慶の過去問を解くとわかると思いますが準一級の単語だけでは読みにくいものも多いです。この単語帳は一級単語の中でも大学受験によくでるものをピックアップしているので効率よく難単語に触れられます。準一級の単語帳と並行して進めると効果抜群です。
・英作文 基礎問題精巧
竹岡先生の英作文の本です。短文の良く使えるフレーズから頻出テーマまで揃っています。英作文は沢山フレーズを覚えるに越したことはないです。語彙の幅が広いことも重要ですが、何より確実なイディオム、言い回しを身につけて実践することが高得点への近道です。
(現代文)
・評論文キーワード
簡単な上に頻出テーマが詰まっているので初学にやさしい。ワードだけでなく説明の部分もしっかりよんでください。
その他これといった参考書はやってないです。河合塾の「入試現代文へのアクセス」を買ってみましたが結局開かずに終わりました。私は知りませんが評判はいいです。
(古典)
・古文上達〈基礎編〉
単語や助動詞やったけど初見の文章に慣れないという方、まずこれをやってみてください。解説も丁寧なので一冊仕上げるだけでかなり違ってくると思います。
・中堅私大古文
古文上達の急編が終わったらこれに手をつけるといいです。ただし2周くらいで十分だと思います。これが終わったらマーチの過去問、早稲田の古文やりましょう。
・漢文入門(Z会)
初歩の初歩の句形から丁寧に教えてくれます。読解の問題も易しめなので漢文に苦手意識のある方も取り組みやすいと思います。
・鶏鳴のテキスト
夏期と冬期に参加しただけなので正規の塾生よりはテキストの数は少ないですが私には十分でした。鶏鳴式の解き方、厳選された古文単語、レジュメなどフルに活用しました。本番も鶏鳴のテキストを直前まで見ていました。
・共テ、センターの過去問
東進の過去問データベースで古文漢文のみ12月から20年くらい遡りました。はじめは共テ対策のつもりでしたが意外と私大の古典にも活きたと思います。
(世界史)
先述しましたが通史の流れはこれで十分です。
・ゆげ塾の一問一答アプリ
なくなってしまった…何度これに助けられたことか…残念です。こればっかりは仕方のないですが本当にいいアプリだったんです。ゆげ塾の経営状況が上向きになったらぜひ復活していただきたいです。
・山川の用語集
12月ごろからこれ片手に永遠に読んでました。鄭成功の母親が日本人とかどうでもいい情報を手に入れました。ゆげ先生は嫌いますが私大の正誤は割と山川の用語集の内容を入れ替えたりしているものが多いので読むに越したことはないと思います。
〇過去問に関して
必ず解いた年度、得点率、その年の合格最低点を全てメモって下さい。あとどのくらい取れば合格最低点に届くのか、どの教科が弱いのか可視化してください。(特に早稲田は標準化があるので学部によりますが、合格最低点のプラス10点を目指すといいです)
私は時間配分に自信がなかったのでノートに学部ごとの大問の解き方と最長何分で解くのかを書き出しました。本番はそのノートを見てイメトレしてから臨みました。
早稲田はこんな感じでガッツリ対策していきましたが、マーチの過去問はちょっとずつかいつまんだ程度でほとんどやりませんでした。前日に1年分解いてペースを掴んだだけで、ほぼぶっつけ本番みたいな感じでした。後悔はしていませんが危ないことをしていました。
〇最後に
明るくて優しくて賢いゆげ塾生に出会えて淡泊だった受験勉強が鮮やかなものとなりました。ありがとう。
ゆげ先生、チューターの皆さん、忙しい中毎週楽しい授業や演習をありがとうございました。
そして両親、塾代も受験料も尋常じゃない額なのに惜しみなくサポートしてくれて感謝してもしきれません。
これから受験される方、この先の1年、きっと沢山の紆余曲折があるかと思います。辛いことも絶対にないとは言い切れません。それでもどうか希望を捨てないでください。諦めないでください。
これを読んでいる時間が皆さんにとって有意義なものとなっていたらこれほど嬉しいことはありません。
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